カイロタイムズ119号(高解像度)
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(8)2019年11月18日発行 カイロタイムズ 119号 カイロプラクティックはサブラクセーションを見つけて、どの椎骨がどの方向にどの程度不整列を起こし、その退行性変性の度合いはどうか等の状況を分析し、必要な時に、必要な椎骨に、必要な方向に、必要な深さでアジャストをするものですから、分析にはX線写真が必須と言っても過言ではありません。 また、不整列の状態を分析するだけではなく、アジャストを加える椎骨の解剖学的あるいは病理学的な所見を確認することが、プライマリーヘルスケア(第一次医療)のドクターとしても医療過誤防止のためにも必要です。 写真1は、第2腰椎にアイボリー・バーテブラと呼ばれる象牙のように白く見える所見があります。この症例は65歳の男性で前立腺癌が転移したものです。悪性腫瘍によって椎体が侵されていますからアジャストは禁忌で、早急に転医が必要です。 写真2は、第1腰椎にウインク・オウル・サインと呼ばれるぺディクルが片側消失している所見があります。この症例は70歳の女性で乳癌が転移したものです。悪性腫瘍が椎骨を侵しているわけですから、直ぐに転医です。 写真3は、脊椎分離症が第5腰椎にあります。この症例は30歳の女性で階段状変形が無いので、視診や触診で分離を発見することは困難です。分離に気が付かないまま第4腰椎をアジャストしたり、腰仙部に捻転が加わるような手技を行うと分離が悪化する可能性があります。 写真4は、横突起過形成が左側にあるベルトロッティ症候群の所見があります。この症例は43歳の女性で、肥大化した横突起が仙骨と偽関節を構成するような仙骨化の状態があり、禁忌とまでは言えませんがその椎骨にアジャストするには注意を要します。 写真5は、第2頚椎歯突起の形成不全があります。もしX線写真で確認せずにアトラス(C1)に深いアジャストをした場合、最悪のケースでは脱臼を起こして脊髄損傷ということも起こりえます。 これらのケースはX線画像を確認せずに発見することはできません。患者の安全と利益のためにX線検査が有益であることの証拠であり、特に3や4の症例は稀ではないのです。 脊柱にマニピュレーションを施す他の専門職のMDやDOはX線検査による病理学的診断はできますが分析はしません。DPT(理学療法博士)はX線検査も分析もできません。 しかし、DCはX線撮影も分析もでき、その上でアジャストをすることができるのです。 他の専門職ができない、しない独自のX線分析法を用いるカイロプラクティックは、安全かつ正確なアジャストを提供できる唯一の専門職として存在価値があるのです。 1909年にBJパーマー先生がスパイノグラフと呼んでX線検査をカイロプラクティックに導入したことで科学的に発展し、訴訟に勝って独自性が認められた歴史を忘れてはならないのです。カイロの存在意義⑥松下 順彦DCVol.写真2写真5写真3写真4写真1来年2月  施術業界初の大型商談展が誕生! 「病気予防・健康づくり」の意識の高まりを受け、接骨院・鍼灸院・整体・カイロプラクティック等の施術所は今や13万ヵ所以上(厚生労働省調べ)となり、コンビニエンスストアの店舗数の2倍以上。その結果、施術所同士の競争は日々激しさを増しており、ITや最新機器の導入による経営の合理化や、保険制度に頼らない新サービス・新商品の導入等の対応が不可欠となっている一方、これら施術所を支援する技術・サービス・機器等を提供するサプライヤーは多岐にわたり、また新規参入も盛んであることから、網羅的なサプライヤーの情報が不足しており、これら技術・サービス・機器等を効率よく比較検討・導入することが困難な状況である。 このような背景から、ブティックス株式会社では、接骨院・鍼灸院・整体・カイロプラクティック等の施術所を支援する技術・サービス・機器等を一堂に集めた商談型展示会を開催し、これらを必要とする施術所の経営者等とのマッチング・導入相談の場を提供することで、施術所の経営合理化、サービス品質の向上等を支援するとともに、健康施術産業の発展に寄与していきたいと考えている。  多種多様なトムソンベッドが集結! 手技療法関係の器具や商品メーカー、卸問屋はもちろんのこと、最新の顧客管理システム等も多数出展が決まっており、トムソンベッドはゼニス・ロイド・ヤマサキテーブルが展示される。この機会に是非ともご参加していただき、ご自身の目で実際に見て、触れて、試していただきたい。 また、無料参加型のセミナー講演も開催予定をしている。スピーカーには、業界の重鎮から書籍を多数執筆されている先生と様々な先生方が登壇されるので、業界の裏話や成功秘話が聞けるチャンスかもしれない。 集客や差別化、最新の治療法など、課題を抱えている施術所も少なくない。貴院の課題を解決したい先生は、ぜひこの機会を見逃さずに来場し、ぴったりの商品を見つけてほしい。サービスの概要展示会名:第1回健康施術産業展からだケアEXPO   (東京ケアウィーク2020内)出展商品:治療器・施術所内備品・用品・施術所向けソリューション・自費サービス他、セミナー公式HP:http://karadacare.net/会期:2020年2月12日(水)〜14日(金)時間:9:30〜17:00費用:事前申し込みで無料   ※通常5,000円会場:東京ビッグサイト主催:ブティックス株式会社本リリースに関するお問い合わせお問い合わせ先「第1回健康施術産業展からだケアEXPO」事務局 ブティックス株式会社内TEL:03-6303-9801 Email:pr@btix.jpブティックス株式会社会社概要 ブティックス株式会社は、介護業界日本最大級の商談型展示会「CareTEX」を、東京・大阪・福岡・名古屋等、全国で開催しているほか、介護施設のM&A仲介事業、医療・クリニックのM&A仲介事業、介護用品のインターネット通販事業、Webマッチング事業等で急成長している企業。介護・高齢者市場を支えるマッチング・プラットフォームNo.1企業を目指し、新しいサービスを次々に立ち上げている。会社HP:https://btix.jp※写真は前回の様子接骨院・鍼灸院・整体・カイロプラクティック業界初の商談型展示会『健康施術産業展 からだケアEXPO』開催施術所向けの最新技術・機器から経営ノウハウまでが一堂に! 来年2月に「健康施術産業展~からだケアEXPO~」が東京ビッグサイトにて開催されることになった。これは、通常の展示会とは違って商談型展示会なので、実際に導入する上での費用や仕入れ価格など本格的な商談をするスペースが多数存在する。現在、店舗経営されている方や近い将来独立をされる方は是非とも足を運んでいただき、ご自身に合ったものを見つけていただきたい。 また、カイロタイムズでもお世話になっている先生(執筆者)や業界でも著名な先生などの講演を聴ける場が設けられるかもしれませんので、お楽しみに!!編集後記〒160-0023東京都新宿区西新宿3-1-5新宿嘉泉ビル8FTEL0120-223-505 FAX0120-223-509E-mail:info@chiro-times.co.jpURL:http://www.chiro-times.co.jp/日本医科学出販株式会社 カイロタイムズ編集部カイロタイムズでは、皆様からの広告・寄稿・情報提供を募集しております。

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